香川県の特色

香川県の基本情報

面積

1,876.91k㎡

2022年12月公表/国土地理院
「全国都道府県市区町村別面積調」より

人口

942,000人

2023年3月公表/総務省統計局
「日本の統計2023」より

人口密度

501.89人/k㎡

小数第三位以下四捨五入

香川県の紹介・特徴

香川県は総面積において「日本一小さな県」です。エメラルドグリーンの海に多くの島々が浮かぶ瀬戸内海沿岸には、県域の約半分をも占める讃岐平野が広がり、高松市を中心とした四国地方最大級の都市圏が形成されています。また瀬戸内気候区に属し、台風などの自然災害が少ないことや、年間平均気温は17℃前後と温暖で、晴れの日が多いことで知られています。ただ雨量が少なく、水不足に悩まされてきた歴史背景があり、12,000余りもの「ため池」が点在しています。

観光地としても人気が高く、瀬戸内の多島美に魅せられた多くの旅行客が香川県を訪れています。名物の「讃岐うどん」や「骨付どり」を求めてのグルメツアーなども定番です。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星に格付けされた庭園「栗林公園」、瀬戸内国際芸術祭が開催されるアートの島「直島」、空海(弘法大師)ゆかりの仏教寺院を巡る「四国八十八箇所めぐり(お遍路)」などは、国際的にも大きな注目を集め、海外からの旅行客にも人気を博しています。

また“四国の玄関口”である高松市は、中央官庁や大手企業の出先機関が集中する「支店経済都市」でもあり、転勤族も多いのですが、『住みやすい土地だ』という印象を持つ方が多いと言われています。これは、古くからお遍路さんなど訪れた人を大切にもてなす「お接待文化」が根付いており、県外から来る人にも心を開いてコミュニケーションを図る人が多いことが影響しているようです。

香川県の
産業・仕事について

産業構造

産業大分類 企業数(社) 割合
卸売業、小売業 7,783 23.0%
宿泊業、飲食サービス業 4,182 12.4%
建設業 3,782 11.2%
製造業 3,512 10.4%
生活関連サービス業、娯楽業 3,095 9.2%
不動産業、物品賃貸業 2,543 7.5%
医療、福祉 2,520 7.5%
サービス業(他に分類されないもの) 2,382 7.0%
学術研究、専門・技術サービス業 1,494 4.4%
教育、学習支援業 957 2.8%
運輸業、郵便業 665 2.0%
農業、林業 263 0.8%
金融業、保険業 252 0.7%
情報通信業 202 0.6%
漁業 77 0.2%
複合サービス事業 60 0.2%
鉱業、採石業、砂利採取業 29 0.1%
電気・ガス・熱供給・水道業 12 0.0%
合計 33,810 100.0%

(総務省統計局「経済センサス」より)

産業の特徴

香川県の県内総生産(名目)は4兆87億円で、経済成長率は1.3%増と6年連続で増加しています。産業別構成比は、第一次産業が1.4%(全国1.0%)、第二次産業が27.3%(全国25.8%)、第三次産業が71.2%(全国73.1%)となっています。

【第一次産業】
国産品生産に占めるシェアはわずかですが、瀬戸内地域の温暖で安定した気候に恵まれ、米をはじめレタス、みかん、茶、オリーブ、葉たばこなど、多様な農産物が生産されています。さらに鶏卵・鶏・牛・豚などの畜産に加え、日本で初めて養殖に成功したハマチ養殖など「少量多品種生産」が一つの特徴となっています。

また、県特産のオリーブの果実や葉を飼料に配合して育てた「オリーブ牛・豚・地鶏・ハマチ」や、うどん用小麦の「さぬきの夢2000」など、香川県の特徴を活かした品種も開発されています。

【第二次産業】
瀬戸内工業地域と呼ばれ、造船や化学メーカーなどの製造業が盛んです。その他にも、建設機械・自動車部品・電子機械・皮手袋など、さまざまな分野で国内トップクラスのシェアを誇る製造業企業が中核となって集積しています。

また、食料品関連産業の歴史は古く、発酵技術や品質保持技術をもった冷凍調理食品・麺類・調味料などの食料品メーカーも多数あります。さらに、紙の一大産地である愛媛県四国中央市と隣接していることもあり、紙加工・パッケージ・印刷を行う会社が多いのも特徴です。

【第三次産業】
四国地方に対する物資の集散地となっている高松市には運輸・卸売を主とした企業が集積しています。面積の大部分が平野であるため、人口分布が県全域にわたり、その需要に応える形で流通小売店や飲食店が広く展開しています。「日本一小さい県」ではありますが、大型小売店舗数や飲食店数は非常に多いと言えます。

また、「うどん県」として全国的にPRするほか、瀬戸内国際芸術祭の開催や情報発信で「アート県」としてもブランディングを図るなど、観光産業の活性化にも力を入れています。

※参照:香川県「県民経済計算推計結果(令和元年度)」、内閣府「国民経済計算年次推計 結果の概要」(令和元年度)

有効求人倍率・平均年収

有効求人倍率
(2024年1月/厚生労働省
「一般職業紹介状況」より)
1.37倍
平均年収(男女計)
(2023年3月公表/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より ※諸手当を含む総支給額)
32歳/426.2万円
37歳/453.4万円
42歳/470.1万円
47歳/509.9万円

上場企業一覧(証券コード順)

社名 本社所在地 業種 市場

株式会社四電工

香川県高松市

建設業

プライム

セーラー広告株式会社

香川県高松市

サービス業

スタンダード

株式会社KG情報

香川県高松市

サービス業

スタンダード

四国化成ホールディングス株式会社

香川県丸亀市

化学

プライム

大倉工業株式会社

香川県丸亀市

化学

プライム

株式会社メドレックス

香川県東かがわ市

医薬品

グロース

日本興業株式会社

香川県さぬき市

ガラス・土石製品

スタンダード

株式会社タダノ

香川県高松市

機械

プライム

アオイ電子株式会社

香川県高松市

電気機器

スタンダード

株式会社マルヨシセンター

香川県高松市

小売業

スタンダード

南海プライウッド株式会社

香川県高松市

その他製品

スタンダード

株式会社百十四銀行

香川県高松市

銀行業

プライム

トモニホールディングス株式会社

香川県高松市

銀行業

プライム

穴吹興産株式会社

香川県高松市

不動産業

スタンダード

四国電力株式会社

香川県高松市

電気・ガス業

プライム

※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。

転職市況サマリー

【有効求人倍率】
香川県の有効求人倍率は、地方都市としては事業所数、求人数ともに多いことから、全国平均値を大幅に超える傾向にあります。直近の一年間の有効求人倍率の推移は、2020年12月1.29倍(全国平均1.06倍)、2021年12月1.44倍(全国平均1.17倍)、2022年12月1.53倍(全国平均1.35倍)となっています。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け一時は低迷しましたが、2020年9月の1.27倍を最小値として、緩やかに回復しています。

※参照:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」

【転職市場】
即戦力人材を求める企業において、キャリア採用ニーズが高まっています。特に機械・金属・化学・食品などの製造業が県内に多いこともあり、技術力強化のためのエンジニアの採用ニーズは堅調です。

また、全国的な傾向と同じく、あらゆる業界においてDXや事業変革を推進するためのIT人材や、経営企画ポジションの採用ニーズも増加し続けています。

香川県の暮らしについて

家賃相場(月平均/円)

1R(20~29㎡) 38,040
1LDK(40~49㎡) 45,358
2LDK(50~59㎡) 46,761
3LDK(60~69㎡) 54,358

(2020年7月公表/総務省統計局「住宅・土地統計調査」より)

地価(坪単価平均/円)

1 高松市 278,760
2 宇多津町 147,024
3 丸亀市 130,743
4 坂出市 124,462
5 善通寺市 122,975

(2023年3月公表/国土交通省「地価公示」より)

ライフスタイル

香川県は“堅実”な県民性に加え、家賃相場や地価が主要都市部に比べてかなりリーズナブルなため、住宅持ち家比率は70%程度と高く、また延べ床面積も広い傾向にあるのが特徴です。

一方で、少子高齢化の影響を受けて増える「空き家」が問題となっています。そのため県は、空き家の利活用と定住人口の増加を目指す取り組みとして空き家ポータルサイト『空き家バンク』を開設し、空き家売買、補修補助制度などを実施しています。

物価は安く、特に県民食のうどんはランチメニューで天ぷらを1つ追加しても300円~500円程度と安価です。仕事のある平日は朝・昼食に、また休日にも家族で近所のうどん店へ出かけたりします。多くの店はセルフ方式で、“好きなうどんとおかずなどを自分でお皿に盛り付け、食べた後の食器はカウンターへ返す”、という独自の飲食スタイルが定着しています。

※参照:総務省統計局「国勢調査報告」

通勤方法・時間

片道30分程度の車通勤が一般的です。持ち家率が高く、公共交通機関が利用しづらい郊外に住む方が多いことに加え、道路舗装率全国4位(99.9%)、道路密度全国4位(1,023m/1k㎡)という、全国的にも道路整備が進んでいる良好な道路事情が背景と言えます。また一般道路だけではなく、高速道路も整備されていることから、通勤に高速道路が利用されるケースもあります。

高松市中心部では、鉄道(JR・琴平電気鉄道)、バスなどの公共機関が発達していることや、駐車場の確保が難しいことから、通勤には自転車や公共交通機関が多く利用されています。

月極駐車場の賃料相場は、高松市中心部では2~3万円、鉄道沿線では5,000円~1万円、沿線から離れた郊外では3,000円前後となっています。

※参照:国土交通省「道路統計年報」

自治体による暮らしの支援

各市町が実施する住まいや子育ての支援制度など、さまざまなサポート制度がありますので、一例をご紹介します。

【移住支援金】
東京23区への通勤者や居住者が、香川県へ移住して県内の対象企業へ就職した場合や、助成対象となる起業などをした場合に、最高で100万円(単身者は60万円)が移住支援金として支給されます。

【空き家リフォーム補助】
『空き家バンク』に登録されている物件を購入した際、改修に係る費用の一部(半額補助/上限150万円)が助成されます。

【転入奨励金】
条件に合う移住者を対象とした各種助成制度があります。

香川県の子育て・教育について

幼稚園・保育園数

国公立 私立
幼稚園 75 33

(2022年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)

国公立 私立
保育所 67 75
幼保連携型認定こども園 36 40
保育所型認定こども園 4 1

(2022年12月公表/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)

子育てのしやすさ

市街地には大型小売店舗が多く、生活に便利な一方で、車を少し走らせれば海・山そして島といった、美しい大自然に触れることができる環境です。郊外には、子どもたちがのびのびと遊ぶことができる大小の公園が点在しています。国営讃岐まんのう公園、四国水族館、レオマワールド、さぬきこどもの国、しろとり動物園などはファミリー層で賑わう人気のレジャースポットとなっています。

また、公立・私立ともに幼稚園や認定こども園の数は多く、ユニークな教育方針を持つ園もあり、目的に合った園選びが可能です。従来より教育に熱心な地域柄から、課外活動や習い事の種類も豊富で、子どもたちがさまざまな体験をすることができます。

さらに近年は共働き世帯の増加を背景にした需要の高まりから、県内に相次いで保育園やこども園が新規開園されています。その結果、2016年には324名だった待機児童数は2022年には19名と減少傾向にあります。

医療の面では、子ども(乳幼児・義務教育就学児)の医療費助成制度があり、0歳~中学校3年生までの保険診療の入院費、通院費が無料です。救急病院数・救急車搬送所要時間・看護師数・医師数などを見ても香川の医療水準は非常に高いと言え、大きな安心感に繋がっています。

※参照:香川県子ども家庭課「保育所等利用待機児童数」

学校数

国公立 私立
小学校数 159
中学校数 69 5
高校数(通信教育を含む) 30 10
大学数 2 2

(2022年12月/文部科学省「学校基本調査」より)

教育環境

教員と子どもたちとの絆を描いた小説『二十四の瞳』の舞台である香川県には、勤勉な教師文化が継承されており、教育や教員のレベルの高さには定評があります。

香川県教育委員会は「うどん県。それだけじゃない香川県」のテーマのもと、教科別の自主研修会・教育づくり発表会・教員の福利厚生の充実など、さまざまな取り組みを行っています。また公立小中学校の耐震化率、空調設備設置率の向上にも、全国に先んじて取り組んでいます。

高等学校では、公立校が偏差値上位を占め、また私立校数が公立校数の1/3程度と少ないことから、公立高校への進学が一般的とされる風潮があります。また大学は国公立と私立を合わせても4校と少ないため、約8割が県外の大学に進学しています。

※参照:香川県「香川県出身者の大学進学先/令和2年度」

自治体による子育て・教育の支援

地域の身近な場所に保育園・こども園・医療機関併設・公共施設内など、子育て支援拠点が数多く設置されています。また、子育て支援NPO法人も多く、WEBサイトでの情報発信やイベント開催など活動が活発です。

転勤族が特に多い高松市では、「転勤族ママの会」「子育てリフレッシュサロン」といった、同じ環境の人たちと情報交換や交流ができる場があり、香川に移住した子育て世帯の積極的なサポートが行われています。転勤でさまざまな土地に住んだ経験のある方からも「香川県は子育てがしやすい」との声をよく耳にします。

その他にも、身近な場所で子育てについて相談できる「地域子育て支援コーディネート事業」のほか、養成講座を受けた地域の方が、子育て世帯の家事や保育をサポートする「ファミリーサポートセンター事業」があります。“ファミサポ”の名で親しまれるこの制度は、支援を必要とする「おねがい会員」と、援助を担う「まかせて会員」とで構成される有償ボランティア組織で、子どもの学校へのお迎えや一時預かりなどを依頼することができます。

このように香川県では、子育てを地域全体で支え合う支援の輪が広がっています。

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