2019.09.06
こんにちは!リージョナルキャリア香川の田中です。
厳しかった夏の暑さも少し和らぎ、夜には涼しげな虫の大合唱。
秋の足音が聞こえていますね。
私は有難いことに親戚に農家が多いので、おすそ分けで野菜をよくいただきます。
いただく野菜の種類の変化でも、季節の移り変わりを感じますよ。
(美味しい米や野菜のおすそ分けがもらえるのも、都心から香川に帰ってきてよかったなと思う点です。)
ところでみなさん、この野菜がなんだかわかりますか?
これは「そうめんうり」と言います。
まくわうりのように黄色い瓜ですが、熟しても甘くなりません。
親戚の家では毎年作っていて、何度も食べたことがあるのですが、
市場であまり出回っていない様で、なかなか販売されていません。
大学進学で愛媛県に住んでいた頃、一度だけ売られているのを見かけたことがあります。
実家を離れた寂しさと、懐かしさで思わず衝動買いしましたが...
学生の一人暮らし、消費に大変てこずった思い出があります(笑)
この「そうめんうり」を、
輪切りにして種を取り除き、茹でると...
じゃーん!!なんと、このように繊維状にほろほろとほぐれてくるのです。
まるで素麺のよう、「そうめんうり」たる名前の由来ですね。
食感はシャキシャキとして歯触りがよく、お刺身に添えられている大根のツマに似ています。
味は瓜の味...あまり味がないのでうちではポン酢をかけて食べます。
鮮やかな黄色が食卓を彩って、暑さで食欲の落ちる夏の副菜にぴったりの、名脇役です。
麺類の代用として冷やし中華やパスタにしたら、ヘルシーになりそうですね。
ステーキやハンバーグのようにメインを飾るわけでもなく、
ものすごく美味しいかと聞かれたら、そうでもないのですが...
なぜか嫌いになれないのは、やっぱり故郷の味、実家の味だからなのでしょうね。
そうめんうり、今年もたくさんいただきました。
毎食のおかずとして登場し、お弁当にも毎日投入...。
充分味わったので、もう当分は食べたくないわと思っていても、
また来年の夏、この黄色い瓜を見ると
「あっ!そうめんうりだ!」
と、無性に食べたくなるのでしょうね(笑)
そんな不思議な力を持った、実家の味のご紹介でした。
みなさんにもそれぞれ、故郷の野菜、実家の味があるのでしょうね。
たまにはふるさとを、思い出してみてくださいね。