2018.01.11
幸せを感じる世の中へ
香川の転職エージェント リージョナルキャリア香川の大山です。
平成も30年を経て、便利な世の中になりました。
小売店は増える、家から一歩も出ることなく買い物ができる、
いつでもだれとでも連絡が取れる、情報を誰かに会うことなく
収集できる...便利な環境やツールが増えました。
お正月を迎える度に思うこと、
「子供の頃はお店が正月3が日は空いてなかったな、一週間休みのお店もあった」
近頃では正月はかき入れ時とばかりにセールを催し、客の奪い合戦。
営業時間が短いことを詫びる場合も。
特にクリスマス時期からの商戦は加熱を増すばかりです。
齢40過ぎの私の小学生の頃のお正月は
街がとても静かだったということ。
年末28日ごろには仕事を収め
家族総出で大掃除をし、紅白を見るために特別に夜更かしを許され
お正月には着物を着てお屠蘇をいただき、親族への挨拶。
正月5日くらいまでは食材が調達できないので、毎回食卓に並ぶのは
おせちばかり。
各家庭によって違うと思いますが、私のイメージでは
お正月という行事を大切に考え過ごしていたと思います。
お正月から大金を使うのはご法度、ですがそもそもお店が
空いていないので使う場所もないのですが。
ちょっと不便なお正月を過ごした後の通常営業の街が
ありがたいと、ささやかな幸せを感じていました。
昭和の時代には、そんなささやかな幸せを感じる場面が
たくさんあったように思います。
こんな時代を知っている身としては、いつでもどこにいても
欲しいものが手に入る今の時代は本当に便利でありがたい世の中。
しかし、それで幸せを感じるか?と聞かれればYESとは答えられないのです。
さらに便利なものを求めている自分もあり、欲望に際限がない怖さを
感じます。
今ある現状に満足できないのでは幸せとは言えないのではと思っています。
昨今では三越伊勢丹が正月営業を3日からにしたり、ある飲食サービスが正月をお休みにしたり。
従業員が確保できないなど積極的な休業でないケースがあるにしても、個人的にはよい傾向だなと
感じています。
労働環境が劣悪なブラック企業が叫ばれていますが、顧客の更なる欲求が
休めない環境を生み出す悪循環の要因の一つになっているのではないでしょうか。
それに従業員の満足度が低い企業が、お客様に喜んでいただくサービスを提供できるわけが
ないでしょう。
弊社にご相談に来られる方にもサービス業、土日休みでない業態の方がいらっしゃいます。
仕事は好きだけれど、家族と一緒に過ごす時間がなくあえなく転職を考えているといった方も
いらっしゃいます。
その仕事に適性を持ちながらも、外的要因のために転職を与儀なくされる状況が
残念でなりません。
AIの台頭によってもたらされる業務の自動化・効率化でこのような方々の環境が
改善されるなら、さらに便利な世の中万歳です。
便利なことが人の心の幸せを実感できる世の中になればいいなと思う平成30年の年始でした。