2017.06.14
パーソナリティから「適職」を考える
日頃面談をさせていただいている候補者の方で、
「業種、職種にこだわりはありません。」
「自分にどんな仕事が合っているのかわからなくて...」
と転職後のイメージがわかずに困っている方も多くいらっしゃいます。
直接私たちに相談してくだされば、お話をお聞かせいただきながら
ご志向に合ったお仕事をご紹介させていただいておりますが、
日々お忙しい中で転職のご検討をされていらっしゃる方にとっては、
コンサルタントに相談する前に、ご自身の中で悩まれているのではと思います。
そんな方に一つ、自分にとっての適職とは・・・?のヒントになりそうな、
キャリア理論をご紹介させていただきます。
個々のキャリア選択は、個々のパーソナリティと仕事環境との
相互作用の結果からできあがるものであるとして、
米国心理学者 ジョン・L・ホランドは、
「個人は自分のパーソナリティと一致するような環境で仕事をすることにより、
より安定した職業選択をすることができ、より高い職業的満足度を得ることができる」
と提唱しました。
この理論は「ホランド理論」と呼ばれ、適職診断などに広く応用されています。
ホランド理論では、働く人のパーソナリティの特徴を次の6つのタイプに分類し、
それぞれのタイプに向いた『職業キャリア』を導いています。
◆現実的◆ 道具、物、機械、動物などを扱うことを好み、手作業、機械作業、農業、電気関係などの スキルを伸ばそうとする。組立てや修理に関わる職業を好み、地に足がついていて実践的性格。
⇒⇒適職は技術系キャリア。エンジニアリング、建設・保守、農業、産業機械操作、修理など。
◆研究的◆ 生物学や物理学関係の活動、数学や科学の能力を伸ばすことを好む。 科学や医学分野の職業を好み、好奇心が強く学究肌で自立的性格。
⇒⇒適職はサイエンス系キャリア。自然科学・数学などにかかわる職種。
◆芸術的◆ 慣例にとらわれず創造的な活動を好む。言語、美術、音楽、演劇などのスキルを伸ばそうとする。 創造的な才能を活かせる職業を好み、発想が豊かな芸術的性格。
⇒⇒適職はアート系・独立系のキャリア。創造・舞台芸術、文学、社会科学などにかかわる職種。
◆社会的◆ 人に伝える、教える、手助けすることなどに関連する活動を好む。 人と一緒に仕事をする能力を伸ばそうとする。人助けに喜びを見出す友好的性格。
⇒⇒適職はサービス業・ソーシャル系のキャリア。社会・行政サービス、教育、医療、保険、介護など。
◆企業的◆ 指導的で影響力のある活動を好む。リーダーシップ、説得力、その他人と仕事をするのに 必要なスキルを伸ばそうとする。商品の販売や人の管理などに関する職業を好み、野心的、外向的で自信家な性格。
⇒⇒適職は管理職系・組織適応的なキャリア。マーケティング・販売、経営管理・企画など。
◆慣習的◆ 情報を明確に秩序立てて整理できる活動を好む。組織的、事務的、計数的処理能力を伸ばすことを好む。 記録管理、計算、コンピュータ操作などに関する職業を好み、責任感があり、信頼できる緻密な性格。
⇒⇒適職はルーティン系・作業系のキャリア。金融取引、保管・輸送、OA機器操作など。
なお、パーソナリティは、上記6つのタイプのどれか1つだけに分類されるわけではなく、
実際には2つから3つの組み合わせになることが多いです。みなさんの「パーソナリティ」と「現在のお仕事」は適合していますか?
お時間ができたら、ぜひお気軽に弊社キャリアコンサルタントにご相談ください。
お電話やSkypeでのご相談も承っております!