2017.04.07
年度初めにキャリアを回顧する
転職エージェントを利用する際に必ず設定される「面談」というステップ。
始めて面談に臨む際には「どんな準備が必要なのか」と思われる方も多いと思います。
基本的には特に必要な準備はございませんが。でももし可能であれば、
ご自身の頭の中で、これまでのご経験を「回顧」していただければと思っています。
その際のポイントは、仕事全体を思い返すのではなく「一皮むけたエピソード」を
ありのままに思い出すことです。
どんな事が起きて、どう行動、どう判断し、それがどんな結果になったのか。
登場人物やご自身の揺れ動いた気持ちや、結果から得た教訓も思い返してください。
この一皮むけたエピソードは多くの場合がその方の「節目」となっています。
けれど日々の中では節目は「節目」と認識されずに過去の出来事として流れています。
節目の認識が重要である理由には、節目で得た教訓が今の仕事に統合され、
その方の適応力あるキャリア発達につながっているからです。
それぞれの節目を個々に捉え、今と比較して歩みを回顧すると、
そこにはキャリアを貫くテーマが浮かび上がってきます。
このテーマが浮かんでくると、おのずと未来のことも見えてきたりするのです。
今後の展望は「回顧」の延長戦にあり、またそこにはキャリアを貫くテーマがあるはずなのです。
私たちにとって面談の場は「一皮むけたエピソード」をまるで疑似体験するかのように共有し、
共にそれを節目と捉え、今と比較をする中で、その方のテーマを探る場です。
この「回顧」と「節目の認識」は、面談の時のみならず、自身の将来を肯定的に展望するためにも
ご自身のライフワークの一つとして取り入れてみてください。
今の自分が見えなくなった時に、一番自分を助けてくれるかもしれません。
ちょうど今は年度初め・・・回顧には最適な時ではないでしょうか。