2017.03.02
【キャリアコラム】軸を持ったキャリアを歩む 仕事に求める価値観(キャリア・アンカー)
30歳前後に、自身のこれまでの仕事を振り返り、
今後のキャリアや生き方を考えるタイミングを迎える方は多いのではないでしょうか。
仕事では、会社での仕事にも慣れ、成果が出始め、リーダーなどの責任も任される頃、
一方プライベートでも、結婚や出産などのライフイベントもあり変化を感じる頃でしょうか。
そんな頃、転職を考えインターネットなどで情報を探してみると、
多くの求人情報を発見し、多様な可能性を感じる一方で、
情報を見れば見るほど、自分がどうしたいのかわからなくなるというご相談をいただくことがあります。
選択肢が多いことは良いことなのですが、
多ければ多いほど検討すべき観点が増え、
決断に至らないということもあるのかもしれません。
そんな時、大切にするべき考え方としては、
仕事に求める自身の価値観をしっかりと把握することではないでしょうか。
キャリア理論の中には、「キャリア・アンカー」と言われる概念があり、
個人がキャリアを選択する際に、自分にとって最も大切で、
これだけはどうしても犠牲にできないという価値観や欲求、動機、能力などを指します。
船の"錨"(アンカー)のように、
職業人生の舵取りのよりどころとなるキャリア・アンカーは、
一度形成されると変化しにくく、生涯にわたってその人の重要な意思決定に
影響を与え続けるとされています。
それが形成される時期としては、入社してから10年目程度、
年齢 的には30歳代前半期までの時期であるともされております。
あなたが仕事に求める価値は何でしょうか?
意外と自分のことは、客観的に捉えるのが難しく、
自問自答ではなかなか答えを出しづらいことがあるかもしれません。
そんな時は、ぜひ弊社キャリアコンサルタントにご相談ください。
<キャリア・アンカー>※エドガー・H・シャイン博士
●専門・職能別コンピタンス
専門性や技術が高まることに幸せを感じる
● 全般管理コンピタンス
組織の中で責任ある役割を担うことに幸せを感じる
● 保障・安定
社会的・経済的な安定を得ることを望む
● 起業家的創造性
リスクを恐れず、クリエイティブに新しいものを創り出すことを望む
● 自律と独立
組織のルールや規則に縛られず、自分のやり方で仕事を進めていくことを望む
● 社会への貢献
社会的に意義のあることを成し遂げる機会を求める
● ワーク・ライフ・バランス
個人的な欲求や家族の願望、自分の仕事などのバランスや調整に力をいれる
● 純粋なチャレンジ
解決困難に見える問題の解決や手ごわいライバルとの競争にやりがいを感じる