転職成功者インタビュー

JR四国ステーション開発株式会社
松本伊織さん(仮名・施設運営) 26歳

地方だからこそ広がった、自身の成長と活躍の可能性。

東京の大学を卒業後、都内の輸入食品の小売・メーカーに就職した松本さん。営業職に配属され、日々の仕事に楽しさを感じていた最中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で営業人員の削減が決定。部署異動もあり、将来に対する漠然とした不安を抱えていたという。

そうした中、同郷のパートナーとの将来を考え始めたこともあり、地元香川に戻ることを決意。自らが関わっていたプロジェクトが一段落したことを機に、「地方に戻っても、やりがいを持って働けるか」という観点で転職活動を開始する。

そんな松本さんが魅力を感じたのは、高松で新規オープン予定だった「TAKAMATSU ORNE(高松オルネ)」を管理するJR四国ステーション開発株式会社。「このチャンスを逃したくない」という強い想いで選考に臨み、Uターン転職を実現。現在は「毎日が楽しい」と語る松本さんに転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2024年9月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで103日間

転職前

業種
輸入食品の小売・メーカー
職種
営業、物流管理
業務内容
業務改善や物流運用、商品受発注等

転職後

業種
不動産(ショッピングセンター事業・駐車場事業など)
職種
商業施設の運営
業務内容
企画・バイヤー・テナント管理業務

営業職にやりがいを感じていたものの、コロナ禍で部署異動に。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

JR高松駅直結の商業施設「TAKAMATSU ORNE(高松オルネ)」の企画・テナント管理業務に従事しており、現在は直営店である「shikoku meguru(シコクメグル)」の運営に関わる業務全般を任されています。

shikoku meguruは、「四国の食を通じてヒト・コト・モノと出会い、地域の魅力を再発見する」をコンセプトに、キッチンゾーン(飲食)とマルシェゾーン(物販)で構成されています。

特にマルシェゾーンでは、まだあまり知られていない四国のあらゆる逸品を取り揃え、地域の皆さまはもちろん国内外から訪れる観光客の方々へ発信する役割も担っています。

私の業務内容は、マルシェへ出品いただいている事業者様とのやり取りをはじめ、商品開発、店舗での接客応対、アルバイトスタッフの採用から育成、イベントの企画運営に至るまで多岐にわたります。

入社前のご経歴を教えてください。

大学卒業後、輸入食品の小売・メーカー業を手掛ける会社に新卒で入社しました。入社後は営業部門に配属され、酒販店や飲食店に対して業務用ワインやウイスキーといった洋酒の提案や販売を行っていました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で飲食店への酒類の提供が抑制され、売上が低下。営業部門の縮小が決まって私も営業から物流部門に異動となり、バックヤード業務や在庫管理業務などに従事しました。

転職のきっかけは?

やはり、新型コロナウイルス感染症の拡大が大きなきっかけとなりました。売上の低下が給料にも影響し始め、このまま生活を続ける限界も感じていました。

また、交際していたパートナーとの将来を意識するようになったこともあり、今後を見据えてお互いの地元である香川に戻ろうと考えるようになりました。

Uターンのタイミングを迷っていましたが、当時自分が関わっていたプロジェクトが落ち着いたタイミングで、転職活動を始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずは大手の転職サイトに登録して、情報収集から始めました。ただ、東京に住んでいたので香川の求人の概要だけを見ても具体的なイメージが湧きませんでした。転職活動自体も初めての経験でしたので、そもそも自分がどういう仕事が向いているのかよくわかっていませんでした。

そんな時に、たまたま見つけたのがリージョナルキャリア香川のWebサイトです。香川に密着して活動していること、そして、サイトに掲載されていた求人情報の内容がとても詳細に書かれていたのが印象的でした。

「この会社に相談したら、自分のキャリアビジョンが明確になるかもしれない」と感じて、問い合わせをしました。

今の会社に決めたポイントは?

一番の決め手は、TAKAMATSU ORNEの企画・運営にゼロから携われるという点でした。「この先を考えても、こんな大きなチャンスは二度とないだろう」と感じました。

もちろん、立ち上げということもありハードワークも覚悟しました。しかし、多少ハードな仕事だとしても、「それ自体をチャンスと捉えれば、きっと楽しめるはず」と考え、それ以上に、「このチャンスを掴みたい」という想いに溢れていました。

役職や年次に関係なく、共にプロジェクトを創り上げる仲間に出会えた。

転職していかがですか?

入社以来、本当にいろいろな仕事を経験できて、毎日がすごく楽しいです。施設がオープンする1年前のタイミングで入社したので、入社後、まずはバイヤーとして道の駅で見かけた商品やSNSで話題になっていた商品を見つけては四国各地の事業者様のところへ足を運び、当施設で扱わせていただけるようお願いをして回りました。

自分の目で見て、良いと思ったものを一つ一つセレクトする、というとても貴重な経験ができたと思っています。

「一緒に四国を盛り上げてほしい」という想いを伝えると、快諾してくださる方が多いのも嬉しいですね。「あそこの商品もいいよ」と紹介してくださるケースも多く、ご縁の繋がりで今のマルシェができあがってきたと感じています。

転職して良かったと思うことは?

新しいことにどんどんチャレンジさせてもらえる環境は、とてもありがたいですね。年次が浅いにも関わらず、意見を尊重してもらえたり、判断を委ねてもらえたりする機会が多いので、プレッシャーもありますが、非常にやりがいを感じます。

役職や年次に関係なく、みんなが自由に意見できる雰囲気を作ってくれている社長や上司にはとても感謝しています。

前職は企業規模も大きく、社長と会う機会は年に1回あるかないかという距離感でしたが、今は上席社員との距離が近くて組織の細かなところまでよく見てくれていると感じます。

上司と部下という関係ではありますが、社長も含めて「一つのプロジェクトを一緒に創る仲間」という一体感を感じられています。商品開発を進めるスピードも決裁スピードも速く、そのフットワークの軽さに驚かされました。

今の仕事に満足できているのも、地元を離れた経験があるおかげだと思っています。周りにも私のようにUターン転職された方がいますが、そういった方々は四国の魅力を伝えるのが上手だなと感じます。一度外に出て違いを知ったからこそ、四国の魅力を再認識できるのではないでしょうか。

困っていることや課題はありますか?

良くも悪くも忙しいことですね。私自身は様々な仕事に携われることにやりがいを感じていますが、組織運営の観点でいうと、人手不足がゆえに一人あたりの業務負担が大きくなっているとも感じています。

特に今求めているのはマルシェ専任の責任者候補で、意欲がある方を、ぜひお待ちしています。毎日慌ただしい職場ではありますが、働きやすさと居心地の良さは私が保証します!

今後やりたいこととしては、もっと四国の魅力を日本全国の方に知ってもらうために、四国島内で待つだけでなく外へ出ていきたいと考えています。

先日、初めて大阪で催事に参加しましたが、「TAKAMATSU ORNEに行ったことあるよ!」とお声がけいただくことも多く、とても手応えを感じました。やりたいことはたくさんありますので、楽しみながらチャレンジしていきたいです。

生活面の変化はありましたか?

前職は土日休みで勤務時間も決まっていましたが、現在は土日も含めたシフト勤務になり、生活サイクルが変わりました。ただ、仕事とプライベートのバランスをとりながら健康的に働けていると思います。

また、シフトの融通も利かせてもらえるので、連休を取って旅行に行くなど、休みも満喫しています。旅行先ではついお土産屋さんをチェックしてしまうので、なんだかんだ仕事の延長みたいになっていますが、楽しんでいます(笑)。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

Uターン転職を考えている方の中には、「地方の仕事はスケールダウンしてしまうのではないか」と思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

たしかに都会は人も多く、スケールが大きい企業も数多くあります。しかし、地方にも世界で活躍する企業や第一線で活躍している方がたくさんいます。むしろ、地方にいるほうが、そうした方々と出会う機会が多いように感じます。

少人数の会社であっても、任される仕事の範囲が広ければ、その分多様な経験が得られるでしょう。自分のことを受け入れてくれる会社と出会えれば、地方でも十分やりがいを持って働けるはずです。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
溝渕 愛子

「TAKAMATSU ORNE」がオープンした時、「shikoku meguru」のマルシェゾーンに伺って、四国でもなかなか行けないエリアにあるお店の商品が並び、「この商品がまさかここで買えるなんて!」と感動したのを覚えています。

商品へのこだわりはすぐに感じ取れましたが、松本さんご自身が四国全体を巡りながら、ご自身の目で見て良いと思ったものをセレクトされたと今回お聞きして、これまで以上に並んでいる商品への想いを想像しながら購入するようになりました。

そして、松本さんと初めてお会いした時に、「香川に帰るなら、地元の良いものを発信したい」という想いを話されていたことが思い返されます。

前職のご経験を活かしながら、まさに今、四国の良いものを発信され、「仕事が楽しい」と活き活きされているご様子に胸が熱くなりました。これから季節が廻り、四季折々に合わせた商品でマルシェが賑わうこと、そして、松本さんの様々なチャレンジが形になっていく様子が楽しみでなりません。

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