転職成功者インタビュー

一般財団法人 阪大微生物病研究会
杉原千さん(仮名・ 技術開発) 34歳

変化余地の大きさにポテンシャルを感じて選んだ、「挑戦」が叶う組織。

京都にある分析研究所で「研究者」の一言では語れない貴重な経験を積んできた杉原さんは、仕事面での挑戦意欲を満たせる先を求めていた。「新たな気持ちで挑戦できる環境」と「地元香川で暮らしたい」という2つの希望を実現できる環境を求めて転職活動を開始。

四国エリアで製薬分野の経験を活かせる企業は多くはなかったものの、キャリアコンサルタントのサポートのおかげもあって「パズルのピースがはまるような感覚」でマッチングに成功。

現在は地元香川で情熱を持って打ち込める仕事に取り組んでいる杉原さんの転職ストーリーを紹介しよう。

(※本記事の内容は、2022年6月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで140日間

転職前

業種
分析研究所
職種
新規事業推進(営業)
業務内容
受託分析を主とする分析研究者。製薬メーカ出向でスケールアップや分析法開発、役員直下での新規事業推進に携わる。

転職後

業種
ワクチン開発製造
職種
技術開発
業務内容
新規医薬品の品質評価試験開発業務など

せっかくの人生、もっと挑戦したい。

現在のお仕事はどんな内容ですか。

ワクチン開発に関わる技術研究部門に属し、いろいろなプロジェクトに関わっています。聞き慣れないかも知れませんが、製薬開発の製品化の要であるCMC(研究開発の後期プロセスにおいて、品質の一貫性、安全性、有効性などを担保する品質マネジメントを戦略的に行うこと)組織で、理化学試験分野からのアプローチを担うチームのリーダーを務めています。

組織再編を背景としたチームの立ち上げ期で、今まさに仕組み作りをしており、並行して、CMC業務のマイルストーン・標準プロトコルを作るプロジェクト、技術以外の分野も含む組織の横串強化プロジェクト、新たな分析機器(社内における新規技術)導入プロジェクトなど、社外の知見も取り入れた新たな価値創造に繋がるミッションを担っています。

入社前のご経歴を教えてください。

外資系の分析研究所(受託分析)に属し、分析研究者としての経歴がメインです。製薬会社の研究所に出向し、量産化へのスケールアップや、治験化スピード向上を目的とする製造法・分析法の開発など、いろいろな業務を経験してきました。自ら手を挙げ、経営統括部長直下で前例のない新たな組織の立上げも経験しました。

裁量ある立ち位置で、社内外の人脈と調整折衝を重ね、新しい価値を作れることを面白く感じていました。それと同時に、やりたいことをほとんど経験させてもらい、挑戦が実を結んできたことから、ほかに経験していない挑戦をイメージできなくなって、将来に物足りなさも少し感じていたかも知れません。

転職のきっかけは?

仕事面では、職務の目標達成が見えてきたタイミングで、新たな挑戦のために社外に出ることが視野に入っていた時期でした。いろいろな経験を積ませてもらい評価もされていたものの、この先のルートが見えてしまったような感覚もありました。新たな気持ちで挑戦ができる環境を求めるなら、年齢的にも今が頃合いだろうと。

そんな折、プライベート面の理由になりますが、大切な祖母が体調を崩したことで、地元の香川に近しいエリアで暮らしたいという気持ちが高まったことも転職を後押ししました。

転職活動はどのように進めましたか?

いろいろな意見を聞いてみたいと考え、複数の転職支援会社に接触して情報収集をしました。当時携わっていた仕事を大切にしたい、という気持ちが強かったので、情報収集といろいろな交渉ごとに費やすエネルギーを最小限にできるよう、転職支援会社に仲介をお願いしたいと考えていました。

複数のキャリアコンサルタントと会話をしてみて、自分のキャリア希望をしっかり捉えた提案や求人紹介をしてくれるかどうか、情報の質といった観点で相性の良し悪しを感じ、お世話になる転職支援会社を絞りました。リージョナルキャリア香川経由で阪大微生物病研究会と出会い、活動の終盤は1本に絞った活動となりました。

今の会社に決めたポイントは?

四国外も含めた情報収集をしていましたが、製薬業界を考えていたため、ある程度限られた選択肢の中から、やはり香川に根差した挑戦ができるという点は大きな要因です。面接を通じて企業の抱える課題と現状が共有され、自分が加わることでそれが叶えられると感じたため、1社に絞った活動に切り替えました。

今振り返ると、改善の余地があるという点がとてもプラスに感じられたように思います。私のキャリアと企業の方向性に合致を感じ、挑戦したいと強く感じました。また、提示された処遇待遇も安心できる内容でしたので快く承諾できました。

自分が関わることで組織の変化がイメージできる。変化余地の大きさに興奮した。

転職していかがですか?

体調を崩していた祖母が、今では自由に動き回れる程に回復をしており、これは自分がUターン転職してきたお陰かな(笑)とも感じます。おばあちゃん子だったのですが、信念のある凛々しい祖母に恥じぬ生き方がしたいと考えていたので、祖母に時々会える距離で挑戦できる仕事にご縁があったことを嬉しく感じています。

仕事面では、やりたかったことに挑戦させてもらえる配属になり、目の前の課題解決にあたってはもちろん、後続育成でも仲間を増やしていきたいです。

転職して良かったと思うことは?

新しい社屋、安くて美味しい社員食堂、そして若手中堅社員にアグレッシブな仲間がいることが良かったなと感じる点です。穏やかな人が多いので、人付き合いでの苦労はほぼありません。

また、個々人の能力がとても高い方が多いという意味で、とてもポテンシャルを感じます。やりたい業務を任せてもらえるようになってきたことも嬉しく感じています。

困っていることや課題はありますか?

入社前から聞いていた課題ですが、個々人の能力はすごく高いのに、これまでジョブローテーションが少なかったという背景もあって、やや考えにバイアスがかかっているように感じることはあります。組織の横串を強化することで、活かしきれていない能力を存分に発揮できたら、もっと素晴らしく良くなるだろうと。

一朝一夕にはいきませんが、そのようなプロジェクトにも参加して、少しずつ良い方向に向かっていけたらと思います。これは、私が入社前にポテンシャルだと感じた魅力ポイントでもあるのです。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

まず、自身の考えやキャリア観を深く理解してもらえるという意味での「自分に合う転職支援会社」を探すことをお勧めします。私の場合、自分で情報収集できる時間とエネルギーが割けない、現職でも一生懸命に力を尽くしたいと考えていたので、転職支援会社を頼ることは大前提に考えていました。

活動当初は関西圏も視野に入れていたこともあって、リージョナルキャリア香川を含め5~6社ほどと接触しました。同じような希望を伝えているつもりでも、転職支援会社から提案される求人の質には差が大きく、自身のキャリア観を理解してもらっているか否かが良くも悪くも分かりました。

地域柄、案件が多くないであろう中でも、希望に合う今の勤務先を紹介してくれたリージョナルキャリア香川と出会えていなければ、いま香川にいなかったかもしれません。今の仕事を大切にしたいと考えている方にこそ、交渉や情報収集のエネルギーを考えて信頼できる転職支援会社を頼るとよいと思います。

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