転職成功者インタビュー

株式会社グローバルセンター
田村徹士さん(仮名・営業管理職) 45歳

全国規模から地域地場産業へ。しかしやりたいことを存分にできる充実感がある。

出身は東京ながら、転勤先の香川で、香川出身の妻と結婚した田村徹士さん(仮名)。香川に自宅を建てた後、大阪への転勤が決まり、単身赴任。その期間は8年に及んだ。そんな中で会社の今後の方向性と、自分のやりたいこととの食い違いが表面化する。会社の方針に従うか、自分のやりたいことを第一に考えるか...悩んだ末に田村さんの選んだ道は後者だった。田村さんは、長く培ってきたマネジメントスキルが発揮でき、かつビジョンに共鳴できる会社を探そうと、自宅のある香川と長く暮らした関西で転職活動を開始。1年に及ぶ活動の末、香川の不動産賃貸業界で確固たる地位を築く会社に転職を決めた。田村さんはマネジメントスキルを活かし、自らのアイデアで事業推進に関わっていける醍醐味を手にした。それとともに、家族との貴重な時間を取り戻し、充実した日々の暮らしを味わっている。(※本記事の内容は、2015年9月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで365日間

転職前

業種
大手コンピューターメーカー
職種
営業(管理職)
業務内容
IT機器を扱う直販営業、プレイングマネージャー

転職後

業種
不動産の賃貸・売買・管理
職種
営業(管理職)
業務内容
賃貸マンション管理

マネジメントスキルが活かせるかどうか、にこだわって転職活動を開始。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

私の所属する賃貸管理部では、賃貸マンション管理を行っています。マンションオーナーへの空室対策提案を行い、入居者の相談窓口にもなっている部署です。賃貸マンションの価値を維持・向上させる、マンションオーナーのパートナーのような存在です。その部署で部長職を務めています。組織全体の方針を決め、所属するメンバー約20名をマネジメントするのが私の主な役割です。

入社前のご経歴を教えてください。

東京の大学を出て、大手コンピュータメーカーに就職。法人や個人事業主を顧客としたIT機器の直販を担当していました。入社5年目くらいでプレイングマネージャーに。入社8年目からは営業所長の任を負うまでになっていました。転勤も頻繁で、香川と大阪を3往復くらいしましたね。2回目の香川赴任の時、今の妻と出会い、結婚。子供ができたのを契機に、妻の出身地の香川に家も建てました。その後、大阪に転勤で単身赴任。期間は8年に及びました。

転職のきっかけは?

最も大きかったのは、会社の方針と私のやりたいこととの食い違いです。会社は新規顧客の開拓を重視する方針を打ち出したのですが、私は、固定客の複雑な課題を解決する深耕営業にやりがいを感じていました。会社の方針に従うべきか…と悩みましたが、やはり自分らしく働ける道を探したいと思ったのです。単身赴任が8年になっており、自分の建てた家で、家族と共に暮らしたいという気持ちもありました。

転職活動はどのように進めましたか?

まず、自分の譲れない条件を明確化しました。1つ目は、転職してすぐには無理でも、いずれマネージャーとして活躍できること。2つ目が、前職で培った組織マネジメントや戦略推進のスキルを活かせること。そして3つ目が場所。自宅のある香川か、長年暮らした関西に絞りました。そしてネットの大手求人サイトに登録。すぐに複数のエージェントからオファーを頂きました。中には面接まで進んだ会社もあったのですが、前述の3条件に照らし合わせた時、満足できる段階にまでは至りません。そこで転職活動を継続しました。実は、リージョナルキャリア香川からのオファーは、他の人材紹介会社の中でも一番最後に届いたものだったのです。付き合った期間は一番短かったのですが、親身に相談に乗って頂けて。面接を受けた際、良い点・悪い点を具体的に指摘してもらうなどアドバイスが的確だったのは、ありがたかったです。

今の会社に決めたポイントは?

グローバルセンターは決して大きな会社ではありません。前職と比べると、従業員は10分の1以下です。しかし地場の不動産賃貸管理市場で確固たる地位を築いており、顧客満足度が非常に高い。賃貸管理のニーズを考えると、今後10~20年にわたって伸び続けると予測できました。成長途上だからこそ組織的に整っていない部分もありますが、自分の意見を発信することで、組織をいい方向に変えていける。私のスキルを活かす土壌があると感じました。何より大きかったのが、社長が「深耕営業を強化したい」という思いを持っておられたことです。

経営に近い立場で、事業推進にも知恵を発揮できる。

転職していかがでしたか?

賃貸マンション管理に対するオーナー・入居者双方の要望は年々高度化しており、要望に応えるためには地域に密着したきめ細かな対応と提案が必要とされます。グローバルセンターはそうしたことができる数少ない1社なのだ、と改めて実感しました。また、入社後、現場経験を経ることなく、すぐ部長職に任命されたのは意外でしたね。それも私に対する期待の表れと思うと、やりがいがさらに大きくなりました。

生活面での変化はいかがですか?

例えば家族で海に行くとします。大阪だったらおおごとです。道も混むし現地も人でごった返している。前日から準備し、早朝に出発しないといけません。帰る頃にはぐったりしてしまいます。しかし香川だと「今日、海に行こうか」と思いつき、車にバーベキュー用のコンロを積んで10分も走れば、もう海です。これに限らず、生活のあらゆる面で「香川は暮らしやすい」と感じます。街の規模は小さくても必要なものはたいてい揃っているので、不便を感じることもありません。

転職してよかったと思うことは?

仕事面で言うと「経営に近い立場で力を発揮できる」点ですね。大きな組織だと、個人の声が経営に即反映されることは、あまりありません。しかし今の私は経営に近い所にいるので、自分のアイデアで事業方針に影響を与えることができます。企業規模などに左右されるのではなく、自分のやりたいことと会社の方向性が合致しているか、そこにビジョンがあるかが重要なのだな、と再認識しています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

地方での転職は選択肢が多くないので、今と同じ業界・同じ職種で転職先が見つかるとは限りません。大事なのは、どんな市場でも通用する自分のスキルは何か、を明確にすることだと思います。また選択肢が少ないからと言って最初からあきらめないことです。「香川で仕事を探すのは難しいだろう」と感じながらも、香川を選択肢から外しませんでした。だからこそ、リージョナルキャリア香川に声をかけてもらえたのです。あきらめずに粘れば、希望の道は見つかります。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
加地 盛泰

香川県に家族を残し、大阪に単身赴任中だった田村さん。全国区のIT企業にお勤めであったことから、香川に帰れる保障もなく、いつまでこの生活を続けていくのか…と不安なお気持ちでいらっしゃいました。さらに、転職を模索し、大阪の転職エージェントに相談に行っても「大阪で働いた方が良い」とアドバイスされるケースが多かったようで、香川へのUターン転職をあきらめかけておられた際にお会いしました。確かに、年齢や業界経験だけで捉えてしまうと香川での転職は難しかったかもしれませんが、田村さんの、自ら営業戦略を考え、戦術に落とし、メンバー達をリードして成果を上げてきたマネジメントスキルに着目し、グローバルセンター様の営業部長候補のポジションをご紹介させて頂きました。業界知識よりもマネジメントができる方をお求めであったことと、社長の価値観と田村さんの価値観が合致したことが、ポイントになったと考えております。既に部長職のポジションに就かれ、ご活躍とのこと。担当させて頂いた私としても大変嬉しい限りです。

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